女になるブログ

女でよかったって思いたい。そのためのあれこれのブログ。@natsume_zakuro

娼年感想

娼年感想

全体的にはすごく良かったです。

シリアスなシーンあり、笑えるシーンあり。

意外と笑えるシーンも多かった。
特に年の差カップルからの依頼。
幼妻が犯されてるのを見ながら、夫がオナニー始めて
それを見た主人公が戸惑って動きを止めるやいなや『続けなさい!』ってシコりながら言うとこは笑った。
西岡徳馬、味わい深かかったです。

笑いは緊張と弛緩のギャップに生まれる、みたいな話を聞いたことあります。
バカバカしいことを、大真面目にやるから面白い、みたいなね。

真剣に、没頭すればするほど
その裏に滑稽さも蓄積されていく。
何かのきっかけでそれが表に出ると、爆笑になる。

セックスもそうだなぁって思う。



手マンが全部ガシマン、
そんなぐるぐる体位変えなくていいし!、
とか、ややAVチックなセックス描写だったなぁとは思いました。

でも、いろんな形の女性の欲望に対して
軽蔑の匂いを一切出さず、大切なものとして丁寧に触ろうとしていく主人公にはすごく安心したし、
それがすごく好ましかったです。


おばあちゃんがお客さんとして出てきたのも、良かった。
いくつになっても、女性でいていい。

女性の身体をもってる人は、生涯女性。
何か無くなったとしても、女性の身体でいつづける。

だから、オンナを捨ててるとか、
そういう話じゃないなぁと思う。
身体を捨てるのは死ぬ時だから。



欲望の秘密は、その人の弱いところや傷ついたところにひっそりと息づいている

ってモノローグがあるけれど、そうだなぁって思った。

欲望は、肉の湿度、温度があるヒダに隠れて
誰かに触ってもらうのを、ヒダから掻き出されたり、掬いあげたりされるのを待っている。
それに触るのが、娼夫のお仕事。

そんな欲望に触れてもらえること自体、自分の存在を肯定してもらえたみたいな安心感があることだと思う。


松坂桃李の、闇っぽいところと繊細な爽やかさや清潔感が同居してる感じは
ほんとにぴったりな役だなぁって思う。

菅田将暉も好きだけど、彼だと縦のヒダを横にばーーってこすりそうというか。



女性や、その欲望に対するまっすぐ真摯な視線。
その距離も近すぎず遠すぎず、欲望を曝け出してみようと思えるちょうどいいところ。


そんな作品が世の中に出てきたことは、
世の中変わってきてるんだなぁと思いました。